小田原から東京まで歩こう!東京エクストリームウォーク100に参加した話 その1から
ポートサイド公園~稲毛神社
ポートサイド公園を出発。(70km)
・半日以上歩き通し
・薬の効果が切れ始めた
・眠い
と、この辺りが肉体的にも精神的にも一番辛い時間帯でした。
わたしは「将来仕事がなくなったらどうしよう」「老後の資金はどうしよう」など、なぜか将来の不安にとらわれてしまい、ずっとブルーな気分でウォーキングしていました。
「なぜ、こんな辛いイベントにわざわざ参加したのか? 意味はあるのか?」
そんな疑問が浮かんでくるけれど、その答えは自分で見つけるしかないのです。
続いて第3エイドステーションの「稲毛神社」に到着。テントに入ると、ストーブのそばで仮眠。
「次のエイドまで余裕があるから、ゆっくりしていこう」
わたしはタイマーを15分にセットすると、気を失うように眠りました。
タイマーが鳴ったものの、猛烈な眠気とストーブの暖かさに我慢できず、休憩を15分延長。そのあとさらに10分延長し、ようやく出発することに。いかん、40分も休憩してしまった……
経験上、100kmウォーク中に20分以上休んでもあまり効果はありません。モチベーションが下がるし、全身の筋肉が固まってしまい、かえってパフォーマンスが落ちてしまうのです。
それでも眠気が取れて気分はさっぱり! 再びゴールを目指して歩き始めます。
稲毛神社~鈴ヶ森道路児童遊園
多摩川を通過し、東京・大田区に突入。(81km)
懐かしいなぁ、2年前にレースに参加した時は、ちょうど太陽が昇る瞬間に川を渡ったんだった。今はまだ真っ暗だから、今年は明らかにいいペースだ。
東京に入ったということもあり、レースも終盤戦。ここで足腰が再び痛み始めたため、二錠目のロキソニンを服用します。うん、もう薬なんて飲んでも痛みは収まらないな。
京急蒲田辺りは同じような景色が続くので、精神が削られていきます。リタイアは絶対にありえない。それでも「もう辞めて帰りたい」という気持ちがずしりとのしかかってきます。
最終チェックポイントの鈴ヶ森道路児童遊園には午前6時40分に到着。ゴールまでの距離はあとわずか12km。よし、これなら余裕をもってゴールできそうだ!
長かったレースに終わりが見えてきた瞬間です。
それにしても、最後の最後でチェックポイントというのもなかなかいじわるな存在です。レースに参加する人は、最後まで気を抜かないように気をつけてください。
補給所ではバナナを2本いただきます。ゴミ捨て場には大量のバナナの皮が捨てられていて、ドンキーコングみたい。
鈴ヶ森道路児童遊園~朝日新聞本社
鈴ヶ森道路児童遊園を出発すると、ゴールまではあと12km。(88km)
芝公園を通過し、東京タワーを通過。もうすぐレースが終わるんだと、はやる気持ちを抑えながら歩きます。
やがて品川を抜け、芝公園を抜け、銀座に到着。体力も精神ももうボロボロだけど、まだまだいける!
わたしが100kmウォークに参加するのはこれで5回目。今まではリタイアしてしまうか、それとも死人同然の状態でゴールしていたものですが、今回は今までで一番良いコンディションでゴールできそうです。
そして築地に入り、朝日新聞社に着くと……東京エクストリームウォーク2021ゴール!
ゴールテープをくぐった時の感動は代えがたいものがありました。あーもう歩かなくていいんだ! 死ぬほど眠って、食べて、遊ぼう!
タイムは25時間15分。前回のタイムを30分縮める好タイムとなりました。これはトレーニングの甲斐があったな!
完歩証明書を受け取ると、朝日新聞社のホールで休憩。
ダメだ、ここで長時間休憩してはいけない……! わかってはいるんだけど、体は言うことを聞きません。気が付けば座席スペースで30分ほど眠ってしまいました。
目を覚ますと足腰がバキバキに固まってしまい動けない状態。ああやっちまった。家に帰るまでが100kmウォークだっていうのに。
朝日新聞社を出るとポツポツと雨。レースの間は天気が持ってくれて本当に良かったです。
レースを終えて
2019年に東京エクストリームウォークに参加した時は「25時間45分(タイムリミット15分前)」という結果だったレース。きちんとトレーニングして挑んだら、「25時間15分」でゴールできました。
東京~小田原はもう歩き飽きたから、そろそろ別の地方のレースも参加してみようかなと思っています。
買ってよかったもの
オンクラウド ストラウス
今回のレースには「オン」のシューズを着用。ロード用のランニングシューズとあって、軽くてクッション性が高い!
歩いた時のふわっとした着地感がたまらない一足です。
ワコールCWXタイツ
今回初めてスポーツタイツを導入したのですが、効果がすごい!
テーピング効果があるので膝やふくらはぎの痛みが軽減されて、かなり快適に歩けました。
レース参加者はほとんどがスポーツタイツを履いていたけれど、それも納得です。
injinjiソックス
スポーツ用の5本指ソックスですが、これも快適!
風通しが良いので蒸れにくく、マメが1個もできませんでした。
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